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2014年3月27日

黒鯛道55 「落とし込み釣りのタックル考」 その7、道糸。

落とし込み釣りで使う道糸の選択は、様々な要素を考えながら決定します。
 
以前であれば、ヘチ釣りにはPEラインの2号を基準に障害物の有る無しで号数を決定し、季節で変わるチヌの動きを考慮しながら、竿の調子に合わせたハリスの号数を決めていきました。
 
 
PEラインは通常、同じ号数の糸で換算すると、ナイロンの糸に比べて約3倍の強度を持ち、糸は伸び縮みしません。
 
故に障害物周りに強く、チヌのアタリもナイロンに比べるとダイレクトに伝わるため、ヘチ釣り特有の道糸の変化や手元の音アタリの感度が良いとされています。
 
が、その分ハリスに過度な負担がかかったり、仕掛けがはねてバラシの原因になることもあります。
 
PEラインはヘチ釣り以外にも感度を優先して、細めのラインで超前に使ったり、太めのPEラインでテトラの穴狙いで使用したりすることも多いです。
 
 
一方の目印仕掛けの落とし込み釣りでは、釣り場の状況や季節を考慮して目印の仕掛け糸の号数を決め、状況に合ったハリスの号数を決定。
 
道糸は目印の仕掛け糸よりはやや太めの号数のものを使用するというパターンが多いと思います。
 
例えて言えば、ハリス1.2号、仕掛け糸1.5号、道糸2.0号という具合です。
 
重要なのはヘチ釣りでも目印仕掛けの落とし込み釣りでも、タックルバランスを考えて糸の種類や号数を決定するということです。
 
 
タックルバランスが悪いと針掛りがしにくくなったり、弾いてバラシが続いたり、ハリスが切れてしまうこともあります。
 
トータルでのバランスは当然、竿の調子を基本に道糸、仕掛け糸、ハリスを含めたものになります。
 
バランスを極限まで考えていくと、仕掛けもハリスが0.8号、仕掛け糸1.0号、道糸1.2号、胴に近い調子の柔らかい竿を使ってシビアな状況でチヌを暴れさせずに釣り上げることが可能になります。

次回は、黒鯛道56 「落とし込み釣りのタックル考」 その8、ハイテク道糸 を予定しています。