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2014年2月27日

竿の長さはどうやって決めるの?

釣りに使われる竿は、数百を超える種類があります。
 
これらの竿は、かつて和竿(竹竿)の長さを基準にして作られてきました。
 
昔の和竿には3尺(約90cm)程度の短いタナゴ竿から、長いものだと4間2尺(1間は6尺だから全長は26尺で1尺を30cmとしてメートルに換算すると7・8mになる)もあるアユ竿も作られていたのです。

このような和竿の長さを表すとき12尺とか15尺というような呼び方もしますが、何尺というよりは1間半(1間は6尺)とか2間、2間半という呼び名が普通に使われていたのです。
 
しかし、戦後に尺貫法が廃止され、このような呼び方が出来なくなったために数字だけが残ったのですね。
 
ただ、2間とか2間半を数字で表すと、単純に2とか2・5になり細かい単位が表しにくいので尺に換算して数字で表すようになったのです。
 
昔の磯竿や投げ竿などは、竿の名前の前後に10や12、15とか18の数字の表記が必ずありました。
 
これが竿の長さを表す数字で単位が尺ですから、10とあれば10尺で1尺が約30cmだから300cm=3mになるわけです。
 
昔の竿は、このように尺を単位に竿が作られていたため、3m、3・3m、3・6mというように単純に30cm(1尺)で割り切れる長さのものが普通だったのです。
 
このような30cm刻みの方程式がくずれはじめたのは、30年ほど前からですね。
 
いまのグレ竿は5・3mが主流で、その昔、54と呼ばれた5・4mの竿より10cm短いですね。
 
なぜ10cm短くなったのか、そのわけは竿の継ぎ数と仕舞い寸法に関係があるようです。

かつて、5・4mの磯竿が作られていた時代は、竿の継ぎ数はほとんどが6本でした。
 
継ぎ竿というものは継ぎ数が増えれば増えるほど元竿が太くなるし、反対に継ぎ数が少なくなればなるほど、仕舞い寸法が長くなるかわり細く、軽く、しかもより「のべ竿」に近い調子が出せるようになるのです。
 
そこで、5・4mの磯竿の継ぎ数を6本から1本減らして5本にしてみたところ、細く、軽くなっただけでなく調子もよくて、10cm短くしたために仕舞い寸法もさほど長くならなかったし、実際に使ってみたところマイナス10cmの影響がほとんどなかったために5・3mという磯竿が定着したようです。
 
磯竿に端を発した中途半端な長さの竿は、その後も様々な長さのものが誕生していますね。
 
理由はそれぞれにあるのでしょうが、磯竿では4・45m、5m、5・25mのラインナップが面白いし、船竿では2・3mとか3・1m、3・5mもあれば4mジャストも登場しました。
 
投げ竿はもっと面白いですね。
 
スタンダードタイプとして定着したのが4・05mですが2・99mとか3・57m、3・61m、3・85mなど、どういう理由からこんな小刻みな長さが作られるようになったのか、ちょっぴり知りたい気がします。