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2013年12月26日

エギ誕生秘話

エギ(餌木)が誕生したのは、薩摩地方(現在の鹿児島県)だといわれているが、薩摩よりもっと南の島が発祥の地だという説もある。
 
だが、いずれにしても九州地方であることは間違いない。
 
昔からある餌木は、山川型とか大分型と呼ばれるように、九州地方の地名が付けられたものが多いことからも、その事実がうかがい知れる。
 
エギとは、イカを釣るための擬似餌の一種で、昔、薩摩地方では餌木と書いて「えど」と呼んでいた。
 
エギの誕生には諸説あるが、実際に使われ始めたのは江戸時代の後期(1700年代)だといわれており、その時代に夜焚きに使った松明(たいまつ)の焼けこげたものにイカが抱きついたことがヒントになって考案されたという。
 
この時代の餌木は、今のような布巻きや塗りで美しく加工されたものではなく、木肌を生かしたものだった。
 
主にクスノキの材が使われたが、桐や山椒でも作られたという。
 
耐久性を増すために削りだした餌木のボディを火であぶり、それに磨きを加えて美しい木目を出したり、模様を付けたりして作られていたそうだ。
 
そして、オモリの代わりに六文銭を使ったものが見つかっている。
 
エギには大きく分けて二つのタイプがある。
 
ひとつはもっともポピュラーでシャクリを基本にしたエギングで使われているもの。
 
昔はエビ型とも呼ばれていたように、大型のエビの格好や動きを模したもので海底近くでエビが、ぴょんぴょんと飛び跳ねている様を演出するシャクリ方が有効だ。
 
もうひとつの魚型とか細魚型呼ばれるもので、小魚を模したエギである。
 
もともと外洋性の大型のアオリイカを釣るために開発されたもので、漁船をスローで走らせながら、船尾から数本糸を出してエギを引きながら釣るため、曳き型とも呼ばれる。
 
このタイプのエギには布巻きは少なく、背は茶系、腹だけ白く塗り分けたものが多い。
 
大型のアオリイカを狙うため、使われるエギもエギングではまず使わない4・5号とか5号が普通だ。
 
しかし、この曳き型と呼ばれるエギも最近では、魚型見られなくなりエビ型が主流になってしまった。