初めての方へ

HOME

釣り船予約

最新攻略コラム

2013年10月24日

リールの番手

リールには、商品名の後ろにかならず番手と呼ばれる数字がついています。
 
この数字には、いったいどういうメーッセージがこめられているのでしょうか、意外にご存じない方が多いようです。
 
リールの番手は、糸の標準直径のように全メーカーに共通する明確な基準というものがありません。
 
それぞれのメーカーが独自で、そのリールのスプールに何号の糸がどれだけ巻けるかでひとつの基準を作り、その基準に基づいて大小のリールを作りだしているのです。
 
このような方法でリールの種類を増やしていくと、商品を管理する上で品番が必要になってきます。
 
端的な言い方をすれば、商品管理番号のようなものです。これが発展してリールの番手が誕生したといわれています。
 
そして、品番、すなわちリールの番手にわかりやすい規則性があれば、さらに管理しやすくなるだけでなく、釣り人にとっても番手を聞いただけで、大体どれぐらいの大きさでどれぐらいの糸巻き量があるリールなのか想像できるようになるわけです。
 
ただ、ややこしいのは、リールの番手にはメーカー間に統一基準がないため、同じ番手のリールでもメーカーが変わると大きさや重さ、あるいは糸巻き量などが変わるのです。
 
たとえばあるメーカーの1000番のスピニングリールと別のメーカーの1500番のスピニングリールの糸巻き量がまったく同じだったり、船用の両軸リールなどは、あるメーカーの300番のリールより別のメーカーの800番のリールの方が小型で糸巻き量が少ないという混乱が生まれています。
 
このような混乱は、メーカー同士で統一基準がないために起きるのですが、最近は、このようなメーカー間の格差が少しずつですが縮まってきたように思います。

そこで、ダイワとシマノのスピニングリールは、どのような法則で糸巻き量が決められているのかを見てみましょう。
 
ダイワのスピニングリールの場合、1500番の糸巻き量が2号-100m、2000番は3号-100m、2500番が4号-100m、3000C番4号-150m、3500番が5号-150mとなっています。
 
シマノの場合は、ダイワと違って番手がほとんど1000刻みになり2500番だけが例外です。
 
1000番の糸巻き量が2号-100m、2000番だと3号-100m、2500番は3号-120mで3000番は4号-100mです。
 
こうして一堂に紹介してみると番手と糸巻き量の規則性がはっきりして来ますね。
 
つまり糸巻き量の基準を100mにしておき、リールの番手が大きくなるにつれて、巻ける道糸の号数も1号ずつ大きくなっていくという方式です。
 
このようにリールの番手は、スプールにどれだけ道糸が巻けるかを基準にして決められたものが多いので、一定の方式さえ頭に入っていれば、番手を聞いただけでリールの大きさや糸巻き量が分かるわけです。