初めての方へ

HOME

釣り船予約

最新攻略コラム

2013年10月10日

あなたにも出来ます!かっ飛びチューン実践編その1

皆さんこんにちは(^-^)
 
ヘッジホッグスタジオ メンテナンスセンターの内田です。
 
前回お話した、かっ飛びチューンについて、「あなたにもできますよ!」ということで、施工方法についてアドバイスさせていただきたいと思います。
 
まず、「かっ飛びチューン」に使用する、ベアリングの種類についてですが、各社からさまざまな種類のベアリングが販売されています。
 
純正のベアリングに程近い、ステンレス製の物、防錆製の物、セラミック製の物、今流行のベイトフィネスに適した物などさまざまな種類がありますが、各メーカー製品の説明を吟味して、ご自分のリールの用途に適したベアリングをチョイスしてください!
 
今回は、シマノのベイトリールを例にとってご紹介いたします。スプールの軸受けベアリングを交換するパターンです。

1.サイドカバー・遠心ブレーキ側のベアリング交換

写真は、スコーピオンとカルカッタコンクエストを例にしています。
 
いずれも、ギヤボックスとは反対側の軸受けのベアリング交換です。
 
ベアリングは「ベアリングストッパー」と呼ばれる、針金のようなリングで支えられていますので、このストッパーを外してベアリング交換を行います。
 
ストッパーリングは精密ドライバーなどで簡単に取り外すことが可能ですが、思わず飛ばして紛失してしまうことが多いので気をつけてくださいね!

2.メカニカルブレーキ・ハンドル側のベアリング交換

次に、メカニカルブレーキ側のキャップを外し、ベアリングを交換します。
 
交換前に、スプールを本体から外しましょう。
 
写真はスプールが外れている状態ですが、スプールが装着されたままだと、ベアリング交換が困難になったり、部品に傷がついてしまう危険性があります。
 
機種にもよりますが、写真に写っているようなスプリングで抜け止めしてあるものや、さきほどと同じようなベアリングストッパーで支えられているものがありますので、いずれも紛失しないように取り外して、ベアリングを交換します。
 
基本的な作業はたったのこれだけです!かんたんでしょ?
 
これだけの作業で、ノーマル状態よりも飛距離を伸ばすことができるチューニングなんです!
 
是非あなたも挑戦されてみては?
 
シマノ製のようにクラッチOFF(スプールフリー)時に、軸受けベアリングで支えられている機種はこのパターンでチューニング可能ですが、一部例外や注意点がありますので、追加でご紹介します。

DC 搭載機種のブレーキ側

シマノ製のDCD 搭載機種の場合、DC ユニットの中に軸受けベアリングが入っていますので、これを交換する必要があります。
 
写真のように、ユニットを取り外し、カバーも取り外す必要があります。
 
分解したとおりに戻せば問題ありませんが、DC ユニット内部は精密な構造になっていますので、ベアリング交換時には最新の注意が必要です。
 
先ほどと同様、ベアリングストッパーで支えられていますので、紛失しないように交換してください。
 
作業に不安がある方は、私にお任せを( 笑)

MAG・遠心ブレーキスプールシャフトメカニカルブレーキ

チューニング用のベアリングには、両面シールドタイプや、片面シールドタイプなどの種類があります。
 
両面シールドタイプの場合は、向きは関係ありませんが、片面シールドタイプの場合、オープン側をリール外側に向かって取り付けするのが一般的です。
 
水分やゴミがスプールに巻かれるラインを伝わってリール内部に侵入するので、スプール側に防塵力の高いシールド面を向けるという考えでこの向きを!ということになっています。
 
必ずしもこの向きでという決まりにはなっていませんので、お好みのセッティングで試してみてください。
 
釣行後のメンテナンスがしやすいからという考えで、メカニカルブレーキ側はオープンを外側、MAG・遠心ブレーキ側はオープンをスプール側にというセッティングもありかと!

旧機種のスプール内臓ベアリングについて

シマノ製のカルカッタXT などは、スプールにもベアリングが装着されている機種があります。
 
クラッチOFF(スプールフリー)時には、実はこのベアリングは機能していません。
 
この機種のスプール内蔵ベアリングは、巻き心地に関係しています。
 
このベアリングを交換しても飛距離に影響はありませんが、リトリーブ時のフィーリングに大きく影響しますので、高品位のベアリングに交換すれば、巻き心地が向上します!
 
交換には、専用工具が必要です。
 
交換方法は、次回ダイワ製のかっ飛びチューン施工方法の際に説明しますので、ご覧くださいね!
 
シマノ製で、初期型アンタレスの場合、メカニカルブレーキ側のベアリング交換は、エンジンカバーを分解しなければ交換ができません。
 
この機種のみはある程度分解経験がないと難しいのでご紹介しませんでした。
 
もちろん、私にお任せいただければ交換可能ですよ!
 
いずれの場合も、ベアリングチューン施工後は、メーカーのアフターサービス(オーバーホールや修理など)を受け付けてもらえないことがあります。
 
また、作業手順や取り付け方法を間違えると、リール本来の機能を失う恐れがあります。
 
チューニングはあくまで自己責任でお願いしますね!
 
次回は、リールチューニング最新攻略!~あなたにも出来ます!かっ飛びチューン実践編その2 ~をお送りする予定です。
 
お楽しみに!