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2013年9月12日

釣り糸、号数の秘密

どうして日本では釣り糸の太さを号数で呼ぶの?こんな質問をよく受けます。
 
外国では(アメリカやヨーロッパ)では、釣り糸はポンドテストで表示されますが、これは太さには関係がなく、釣り糸に荷重がかかったとき何ポンドの重さまで耐えられますよという表示法です。
 
例えば30ポンドテストの糸だと1ポンドが約454gですから、これの30倍で13620g、つまり13・62kgの荷重までは耐えられますよということになります。
 
こういう表示法をしているので同じ30ポンドのラインでも、どうしても太さにはバラつきが出てきますね。
 
品質のいいラインほど細くて均一で、品質が悪くなるほど同じ強度を持たせるために太くなる傾向があります。
 
ところが日本の釣り糸は、大昔に釣り糸の重さを基準にして銘柄が決められたため変則的な呼び名になったのです。
 
まだ、ナイロンもフロロカーボンの糸もなかった時代、日本の釣り糸は大きく二つに分けられていました。
 
ひとつは道糸の部分で蚕から作られた絹糸をヨリ、柿渋で染めて作られたため渋糸とも呼ばれたものがそうです。
 
もうひとつがハリス部分で、これは野生の蚕(天蚕)の腸から取れる天蚕糸(てんさんし=中国語でテグス)を使っていました。
 
この天蚕糸を細い穴に何度も通して磨きテグスを作るのですが、そのときの基準が5尺(約1・5m、つまり1ヒロ)の長さの糸を100本まとめて、その重さで銘柄を決めたといわれています。
 
この磨きテグスは淡路島が本場で昔は瀬戸内海にテグス船というものがあって、各地の港を巡りながら磨きテグスを売り歩いたといわれています。
 
いまでも釣り具問屋や釣具店に淡路島出身者が多いのも、昔に磨きテグスを作っていた関係者が多いからなのです。
 
古い釣り人はご存じですが、昔のテグスはその太さによって1毛とか1厘柄、1分柄と呼ばれました。
 
この中で1厘を例に取ると、5尺の長さのテグスを100本束ねたときに、その重さが1匁(約3・75g)なら1匁は100厘だから、1本は1厘、つまり1厘柄のテグスということになり、100本が10匁の場合は、1000厘=100分だから、1本は1分になります。
 
もし100本で1分の重さしかないときは、1分=100毛だからそのテグスは1毛柄になります。
 
かつてのテグスは、このようにして銘柄が決められていました。
 
しかし、戦後になって尺貫法が廃止され、昔の銘柄の基準をそのまま号数に変えて呼ぶようになったので、昔の1毛が今の0・1号、1厘が1号、1分が10号にあたるわけです。
 
ただ、呼び名が号数に変わっただけでなく、戦後にナイロン糸も誕生して素材そのものが変わったので、昔のように重さを基準に糸を作っていてはメーカーによって糸の太さにばらつきがでます。
 
そこで、号数に合わせて標準直径というものを初めて打ち出したのが東レでした。
 
いまでは、東レが打ち出した標準直径を参考に、各メーカーの糸も作られるようになったわけです。
 
ちなみに1号の標準直径は0・165ミリ、2号は0・235ミリぐらいになりますね。