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2013年6月27日

アユの追い星

今年は、空梅雨なのか一向に雨が降りませんね。いま、真剣に雨を待ち望んでいるのはアユの友釣り師ではないでしょうか。
 
一雨あって少し川が増水でもすれば、今まで群れていたアユが散らばって石に付き、たちまち追い始めるのですが、梅雨前線が消えてしまったようで、まとまった雨に期待するのはしばらく無理のようです。

さて、アユといえば、日本だけでなく朝鮮半島や東南アジアに広く分布している魚ですが、数の多さだけでなく、この魚を最も珍重するのは日本ではないでしょうか。そういう意味では日本の国魚と呼ばれてもおかしくない魚のひとつですね。
 
また、アユには友釣りと呼ばれる世界にも例を見ない日本独自の釣り方があるのをご存じですね。アユが縄張りをもつ習性をうまく利用した釣り方ですが、友アユとか種アユ呼ばれるアユを巧みに操り、縄張りを持った野アユのところに侵入させ、追い払おうと体当たりを試みる野アユを引っかけるというホントにユニークな釣り方です。
 
アユの胸の部分に黄色い斑点がありますね。縄張りを持った野アユの中でも、特に攻撃的な奴は、あの胸の黄色い斑点が鮮やかで黄味が強いといわれています。
 
釣り人は、いつのころからかあの胸の黄斑を追い星と呼ぶようになりました。追い星色が濃く鮮やかな奴ほど追いがいいともいわれています。

でも、これって本当でしょうか。追いの善し悪しと黄斑の色との因果関係は、よく分からないどころかはっきり言って、まだ解明されていません。
 
それに、誰が言い始めたのか定かではありませんが、あのアユの胸に浮かび上がる黄斑を追い星と呼ぶことすら間違いなのです。
 
本来、追い星というのは、産卵期を迎えたコイ科魚類のオスに多く見られる現象で、主に顔の周りに数多く現われる白色、瘤状の小突起のことです。
 
コイやオイカワ、カワムツなどが代表的な魚ですが、これらの魚のオスが産卵期を迎えると、婚姻色といっしょに顔の周りや背、胸ビレなどに追い星が現われます。このような追い星の内、角質層で覆われたものを真珠器または繁殖粒と呼びます。
 
何のために追い星が現われるのか?。ひとつは巣や縄張りをつくる魚は、巣や縄張りに侵入してきた他の魚に体をぶつけ、追い星で傷を付けて追い払う役目があるのと、産卵を迎えたときオスがメスを突いて性的刺激を大きくする役目があるそうです。
 
いずれにしても追い星というのは、オスだけに現われる現象で、アユの黄斑のようにオスにもメスにもあるものではないのです。
 
ましてや、黄斑の色が濃いから追いがいいというのは、迷信に過ぎないのではないでしょうか。ただ、全身が真っ黄色のアユは、確かに追いがいいという話はよく聞きますね。あれは戦闘態勢に入ったアユなんでしょうかね。なぜ全身が真っ黄色になるのか、それはまだ謎ですね。