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最新攻略コラム

2013年4月25日

グリス考察編

皆さんこんにちは(^-^)
 
ヘッジホッグスタジオ メンテナンスセンターの内田です。
 
今回は、リールのメンテナンスやチューニングに必須の「グリス」についてお話いたします。
 
 
リールのメンテナンスの際に、オイルとグリスを使い分けましょうというお話をさせていただきました。
使い分け方法についてはこちら(リンク)をご参照ください。
 
 
先週のコラムで取り上げましたオイルとは違い、グリスは粘度が高いため、グリス自体の回転初期抵抗は大きく、超高速は苦手です。
 
さらに冷却効果もそれほど高くないのですが、拡散性は小さく、比較的長持ちします。また粘度が高いため漏れも少なくなります。
 
その為、リールの中でグリスの使われている箇所は、ギヤなどのエンジン部分や、防水機能の必要な部分に使われており、通常皆さんが釣行後に行うメンテナンスではなかなか使う機会がないと思います。
 
また、本来オイルを注油すべきところにグリスを入れたり、逆にグリスを入れる必要があるところにオイルを注油してしまうと、リール本来の機能を損なうばかりか、時にはギヤ破損などの取り返しのつかないトラブルになることがあります。
 
過去のコラムの、メンテナンス方法や、オイル・グリスの違いをもう一度ご覧頂き、注意してメンテナンスを行ってくださいね!
 
グリス塗布については、「ある程度分解経験がある」ユーザーを対象としたお話となってしまいます。くれぐれも無理に挑戦はされないでくださいね(^-^)

●グリスの種類について

前回のオイル考察編でもお話したように、グリスにも色々な種類があります。
 
リールメーカーが推奨しているメーカー専用のもの、カスタムパーツを販売しているメーカーから出ているプロユースのものなどさまざまなグリスが販売されています。
 
また、同じメーカーでも、グリスの塗布用途によって種類がたくさんあります。ギヤ専用のもの、ドラグ専用のものなど。。。。
 
いずれも、オイル考察編でお話したことと同じく、「継ぎ足し」で違う種類のグリスを塗布することはできるだけ避けましょう。
 
分解のご経験のある方なら、必ず一度、脱脂洗浄してフレッシュなグリスを塗布することが重要です。

●豆知識~意外と知られていないグリスの「ちょう度」と種類のお話

メンテナンスのご相談を受けるときに、「○○社のグリスが固いので、使っていただくことはできますか?」とか、「御社で作業してもらったグリスが粘りがあって非常に感触がいいんだけど。。。」などとご質問・ご相談を頂くことがあります。
 
特に、ご自分で分解のご経験がある方は、同じギヤに塗布するグリスでも、特徴が違うことくらいは皆さんご存知です。
 
でも意外とその「硬さ・やわらかさ・流動性」を表すのに、言葉の表現だけで、基準があいまいです。
 
実は、グリスには「ちょう度」という基準があり、000号から6号まで段階があります。
 
これは、グリスに使われる「増ちょう剤」の量を調節し硬さや流動性を調整しています。
 
リールに使われているグリスにはこの「ちょう度」表現は記載されていませんが、ほとんどが0号~2号の間でです。
 
また「増ちょう剤」にも色々な種類があり、カルシウム、リチウム、シリコン、これにモリブデンを混ぜたものなどなど。。。。
 
皆さんのお使いのリールグリスもこれらの種類やブレンドで、さまざまな特徴を持っているのです。

●適材適所、適量が大切

グリスはオイルと違い、回転の初期抵抗が大きいため、塗布する場所を間違えると、グリスの種類に限らず、回転が重くなってしまうことがあります。
 
ある程度ご自分で分解される方は、どうしても独学のため、このようなミスをやってしまう方が多いです。
 
よくご質問を受けるのが、「○○社のグリスを使ったら回転が重くなった」とか、「純正グリスはサラサラすぎてだめなんじゃないか?」などといったご意見です。
 
これは全くの間違いで、ほとんどが塗布場所、塗布量のミスによるものです。
 
ここでは詳しくはお話しできませんが、メインシャフトに余分にグリスを塗ってしまうと、回転は重くなりますし、
 
ワンウェイクラッチにちょう度の高いグリスを塗布すると、逆回転してしまいます。
 
またギヤ専用のグリスをドラグやシャフトに塗ってしまうと。。。。想像はできますよね。。。
このように、オイルとは違ってグリスは使い方を誤ると、リールの性能を失ってしまうことが多いです。
 
くれぐれも安易に分解への挑戦は避けてくださいね!
 
ご自分で挑戦される方は、是非「トライ&エラー」を繰り返し、部品の性能や用途を考えればおのずと答えは出るはずです!
 
がんばってください!私もこの仕事を始めるまでには、数々の失敗をしてきましたから(笑)
どうしても断念されたときは、私に作業のご依頼をいただければ、バッチリ回復させていただきます(^-^)
 
 
次回は、リールチューニング最新攻略!~実際のメンテナンス風景編~をお送りする予定です。理論ばかりでしたので、次回からは少し趣向を変えてみます!お楽しみに!