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2012年2月23日

フグは『光り物』がお好き!

大阪では、フグのことをテッポウと呼びます。このテッポウの語源はもちろん、その筋の人がよく持っている鉄砲のことです。
 
なぜ、フグのことをテッポウと呼ぶのか…それは、どちらも当たれば死ぬからなんです。
 
ちなみに大阪では、フグ刺しのことを「てっさ」、フグちりのことを「てっちり」と呼ぶのは、すべてテッポウという呼び名のてつからきているんですね。
 
同じように内臓に猛毒を持つナシフグやヒガンフグをナゴヤフグと呼ぶのも、よく似た駄洒落ですね。
 
ナシフグやヒガンフグをフグを食べると、一巻の終わり。
 
おわり(尾張)といえば名古屋、というわけでナゴヤフグという呼び名が誕生したといわれています。

さて、食べるとうまいのがフグですが、釣りの世界では嫌われ者ですね。
 
特に陸っぱりの釣りでは、クサフグやショウサイフグがエサ取りとして嫌われていますね。
 
防波堤からの投げ釣りや探り釣り、ウキ釣り、ブッ込み釣りなどでおなじみのエサ取りです。
 
彼らが嫌われるのは、カワハギと同じようにエサを囓り取るようにして食べ、なかなかハリに掛からないから。
 
そして、もうひとつは、エサを丸呑みした奴が、あの強靭な一枚歯でハリスを切って逃げていくことです。
 
さらにタチが悪いのは、エサがあると分かると、なかなかその場から離れないことですね。
 
とくに防波堤からのフカセ釣りなどコマセを使う釣りは、マキエでフグを寄せてしまうと、いつまでも猛攻が止まりません。
 
こんな嫌なエサ取り、フグを寄せない方法はないものでしょうか?。
 
まったく寄せないで釣るというのは、難しいかも知れませんが、なるべく寄せないで釣る方法はいくつかあります。
 
フグはカワハギの仲間です。だから似たような性質があるようですね。
 
カワハギ釣りで定番の釣るための小道具といえば、集奇(しゅうき)と目玉オモリではないでしょうか。
 
集奇は水中でキラキラと光る小さな金属板を組み合わせた一種の集魚器のようなものです。
 
目玉オモリも、オモリ自体を美しくコーティングしてキラキラと光る効果と大きな目玉でカワハギの興味を引くように作られています。
 
この目玉オモリにまっ先にカワハギが寄ってくる水中映像を見たことがありますが、確かに効果があるようですね。
 
これと同じようにフグにも光るものに強く反応する性質があります。だから、フグのエサ取りが増えてエサばかり取られたり、ハリスを切られたりするときは、まず一番に使っているハリを点検してみて下さい。
 
金バリやクロームメッキされた銀バリは、水中でもよく光り目立つので、黒いチヌバリやオキアミカラーなど光らないハリに換えてみて下さい。少しはエサを取られる回数が少なくなると思います。
 
また、蛍光色にもよく反応しますので、投げ釣りの仕掛けなどでハリのチモトに蛍光玉が入れてあるものは、ないものに交換して下さい。
 
これだけでフグが食う確率が減少します。これは陸っぱりの釣りだけでなく、船のマダイ釣りなどにも通用しますよ。
 
特にショウサイフグが多い沖のポイントでは、蛍光玉は入れない方が無難です。
 
次回は、閏月(じゅんげつ、うるうづき)について、紹介しましょう。