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最新攻略コラム

2013年4月11日

オイル考察編

皆さんこんにちは(^-^)
 
ヘッジホッグスタジオ メンテナンスセンターの内田です。
 
今回は、リールのメンテナンスやチューニングに必須の「オイル」についてお話いたします。
 
 
リールのメンテナンスの際に、オイルとグリスを使い分けましょうというお話をさせていただきました。
使い分け方法についてはこちらをご参照ください。
 
 
オイルの主な役割としては、金属抵抗の摩擦をできるだけ少なくしてあげたり、皮膜を作る、冷却するなどの役割がありますが、オイルであればなんでも良いというわけではありません。
 
オーバーホールのお仕事をさせていただくときに、お客様が「自分で注油したけど、余計に状態が悪くなった」というお話をよく聞きます。
 
この場合のほとんどが、「汎用防錆潤滑剤」を使っておられます。ホームセンターなどでよく販売されているアレです。
 
石油系溶剤を使われていたり、研磨力があったりと、一般家庭で錆落しや潤滑に使う分には十分な効果を発揮しますが、リールには向いていません。
 
決してそれらの潤滑剤自体の性能を否定するわけではありませんが、「リールにはリール専用のものを使いましょう」ということなのです。
 
現在、「リールオイル」と呼ばれるものも様々な種類が販売されていますね。ここでは簡単に、その違いや使い方についてお話します。

●各メーカー専用のものを。。。について

リールの説明書やカタログに、「注油は当社製の専用のものをお使いください」とありますよね。
 
決して、そのメーカーさんが自社ブランドの製品を売ろうという魂胆ではなく、きちんとした理由があるんです。
 
一般的に、釣行後のメンテナンスは、水洗いと乾燥、注油であることは前回お話しましたが、ほとんどのアングラーは、完全分解はせずに注油していると思います。
 
つまり、メーカー出荷後のリールに、オイルの「継ぎ足し」を行うわけです。
 
「継ぎ足し」をするのであれば、製造段階で使っているものと同じものが一番良いですよね!
これが一番の理由なんです。
釣行後の定期的なメンテナンスには、そのリールメーカー専用のものを使う!
これが一番正解です!

●プロユースの有名オイルについて

カスタムパーツを販売しているメーカーさんから、高性能のオイルが各種販売されています。
 
私の所属するヘッジホッグスタジオでも出してます(^-^)
 
これらのオイルは、性能が特化している分、値段もそこそこしますよね(笑)
 
ただ、気をつけていただきたいのが、「高価だから万能」というわけではありません。
 
各社、各オイル、用途や特徴が決まっていますので、しっかり把握して、適材適所に使用することが大切です。
 
ベアリングに適したもの、駆動部分に適したものなど用途は様々です。
 
各メーカーの仕様・説明を確認して使用すれば、きちんと効果が現れます。
 
また、これらのオイルを先ほどお話した「継ぎ足し」に使用するのはおすすめできません。
 
私のようなエンジニアや、ご自分で分解・脱脂洗浄される方は話は別ですが(笑)

このように、オイルといっても、種類や使い方を間違えると、オイルの性能を発揮できないばかりか、最悪の場合リールの性能そのものを損なう可能性もあります。
 
また、メンテナンス編でもお話したように、オイルは揮発、拡散するという特徴がありますので、定期的に注油してあげることが重要となります。
 
「定期的に、適したオイルを使う」というのがリールを長持ちさせる秘訣ですね。
 
次回は、リールチューニング最新攻略!~グリス考察編~をお送りする予定です。お楽しみに!