まず、ポイントですが、この時季のクロダイは、産卵を目的として浅場の岩礁地帯や、海草が沢山茂ったポイントに集まり産卵を行います。
また、産み落とした卵が流され無いように流れの緩やかな湾内の磯に入ってくることが多く、日頃、あまり渡る事の無い浅場で、静かなポイントが狙い目となる事が多いでしょう。
また、沖磯であっても、水深が深く、沈み根や海溝などがある磯は有望で、特に、足の長い海草が生えている様な場所は、狙い目となります。
この場合、この様な条件が、磯際にあっても20m先の沖にあっても同じで、その周辺をピンポイントで攻めるとが大切となります。
前回ご紹介したマキエサを、釣り始めは、中カップのシャクで10杯前後をピンポイントで撒き、海面が濁る位に撒き上層から底までマキエサを効かせます。
その後も、ピンポイントで2~3杯を撒き続けて、常に海中を濁りと匂いで漂わせます。
その間に、仕掛けの準備をしてマキエサが馴染んだ頃(20分前後)に仕掛けを投入します。
仕掛けの投入ポイントもマキエサをピンポイントで効かせたポイントにダイレクトに投入し、アタリを待ちます。
また、ポイントが沖にある場合は、ポイント周辺の潮の流れを確認して潮上にマキエサを打ち狙うポイントにマキエサが効くようにします。
仕掛けも、沈み根や海草周辺に投入しますが、流れに任せて流していくと、沈み根の上を通過する時や、足の長い海草に根掛っかたりするので、潮上から設定したタナが馴染んでいるであろう位置を推測し、ウキは、その手前1mほどで、止めて待つと良いでしょう。
但し、流れが速い場合は、仕掛けを止め続けると仕掛けが浮き上がるので、逆効果となってしまいます。