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2013年4月11日

カレイ釣りのエサ考察

4月は、花見ガレイのシーズンですね。といってもカレイが花見をするのではなく、ちょうどサクラ前線が北上して各地でサクラが咲き始めるころに釣れ始めるので、花見ガレイと呼ばれるのです。
 
この花見ガレイを戻りガレイと呼ぶこともありますが、なぜ戻りガレイなのでしょうか?。どこかへ出かけて、また戻ってくるのでしょうか。
 
投げ釣りでは、マコガレイとイシガレイが代表的な対象魚ですが、このカレイたちは、実際にはそういう行動は取りません。
 
晩秋から初冬に掛けて、産卵のために接岸してきたカレイがひとしきり釣れ盛り、産卵に入るとほとんど口を使わなくなるためしばらく釣れない状態が続くのですが、このときにカレイは再び岸を離れ沖へ移動してしまったと思われたのでしょうね。
 
そんなカレイが再び釣れ出すので、戻りガレイという呼び名が誕生したのだと思います。実際には、カレイはそんなに移動したのではなく、その近海に留まっていて、しばらく口を使わなかっただけなのです。
 
さて、かつて投げ釣りのカレイのエサといえば、岩虫とか、ホンムシ、マムシと呼ばれるエサが定番でしたが、最近はマムシが出す体液とアオイソメの動きの両方でカレイを誘惑するアオマムシ作戦が有効のようですね。

つまり、マムシが出す体液でカレイの嗅覚や味覚を刺激しつつ、アオイソメの動きでここにエサがあるよとアピールする両面作戦なのです。ハリにまず4、5cmに切ったマムシを刺し、そのあと大きめのアオイソメを2、3匹房掛けにして水中でクネクネと動くようにしておけば万全です。
 
関西ではコガネムシと呼ばれているウチワゴカイもカレイ釣りの好餌ですね。見た目にも美しい鮮紅色をしており、マムシよりもずっと身が軟らかくて水中でもよく動くので、愛用する人が多いのですが、ちょって手に入りにくいのが難点ですね。
 
大型狙いには、ユムシがお勧めですね。関西ではコウジと呼ばれているユムシ科の軟体動物で、表皮がしっかりしているのでエサ取りに強く、遠投しても千切れません。ただ、ゴカイ類よりもずっと大きなエサなので、半分に切って使うとかの工夫が必要です。

カレイは、夜は釣れないと思いこんでいる釣り人もいるようですが、実際はそうではありません。夜釣りや夜明け前の薄明時にもよく釣れるのです。ただ、余り視力のいい魚ではないので、しっかりアピールできるエサや仕掛けを使う必要があるのです。
 
カレイ釣りの仕掛けにキンキラしたビーズ玉や夜光玉、パイプなどがよく使われるのは視力の弱いカレイに、ここにエサがあるよとアピールするためなのです。
 
そういう派手派手仕掛けを使いつつ、もし手に入るならアオコガネと呼ばれるエサを使ってみて下さい。アオコガネは暗闇の中では薄いコバルト色に光るので、夜釣りや朝まずめの暗い時合いに使うと、一層その効果が発揮されるのです。
 
また、日本海に多いマガレイのエサには、サンマやソウダガツオ、イカの切り身などがいいといわれています。虫エサよりもサンマなど魚の切り身の方が大型がよく釣れるそうですよ。
 
次回は、生きエビの使い分けについて紹介してみます。