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釣魚図鑑

アカハタ

スズキ目 ハタ科

南日本の太平洋岸や琉球列島に多いが、日本海側では富山湾にも生息する。沿岸の岩礁帯やサンゴ礁に多く、単独で生息する。魚やカニなどの甲殻類などを食べるが、大きく成長するに伴ってタコ、イカなどを好んで食すようになる。アカハタ以外にも「アカッポ」や「アカウオ」と呼ばれ、イシダイ釣りの外道に掛かることも多い。アカハタは昼間も遊泳しているが、昼行性かどうかは解明されていない。他のハタと同様に、雌雄同体の種類である。全て雌から始まり、産卵を迎え、 3年ほど経過し成熟すると雄に転換する。普通は20~30cm程の大きさものが多いが、大きいものは全長40cm、体重は2kg程にまで成長する。

形態

体形は長円形で側扁し、口は大きく、下顎が突出している。また、体の大きさに対して頭が大きい。アカハタは和名(赤羽太)の通りややオレンジがかった体に暗赤色の横縞が5、6本あるのが特徴的である。また、不規則な白色の小斑紋が散らばっており、尾びれの後縁は丸みを帯び、背ビレにある棘の先端部だけ黒くなる。アカハタモドキとはよく似ているが、アカハタモドキの背ビレ棘条部の外縁は赤色で、背ビレ軟条部の後縁と尾びれには黒色域がある点で見分けることができる。

食味

脂が少なく透明感があるきれいな白身の魚。あまり味がないので生食は向かないとも言われるが、身を1日以上寝かせることでうま味がグンと増し、美味しくなる。熱を通すと身が締まるため、小型のものは煮付けがよい。そのほかにも鍋もの、唐揚げやフライなどで食べるのがお勧め。皮や鱗や口の中まで食すことができ、さらにアラからは美味しい出汁がとれるので、余すところなく捨てずに美味しく食べられる。 鱗は皮に食い込むようにギッシリ付いており、ウロコ取りや包丁でこそぎ落とすだけではなかなか取れない為、鱗の下の薄皮ごと包丁で引く「すき引き」という手法を使う。すき引きをした後にウロコに塩を少し振り、油で揚げれば素揚げの完成。絶品のおつまみになる。

釣種

釣り船,磯,筏・カセ,ボート

釣場

外洋,沖合,内湾,岩礁,防波堤

生息域

南日本,日本海,東シナ海 ,琉球列島