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釣魚図鑑

マダイ

スズキ目 タイ科

日本人が最も好む魚の一つである。北海道の南部から尖閣諸島、朝鮮半島の南部から東シナ海にまで広く分布し、水深30~150mの潮通しのよい砂礫底や岩礁域に生息する。エビで鯛を釣るという諺があるように、エビは大好物だが成魚は小型のイカや甲殻類、小魚などもよく食べる。沖釣りでは、エビ餌を使ったテンヤ釣りは今でも行われているが、オキアミのエサが使われるようになってから、置き竿釣法の方が盛んになった。 産卵期は春~夏で、この時期は沖合から沿岸に移動してくる。浅瀬で産卵し、孵化した稚魚は浅瀬で藻や小動物を食べて成長する。2~3年で沖合に出る。寿命は長く、30年~40年程ともいわれている。

形態

扁平した体は、美しいピンク色に覆われ、輝点と呼ばれる青い小斑点が背側に散らばっていて非常に美しい魚である。目の上にもアイシャドーのような青い輝点があり、尾ビレの後縁(後端)が黒く縁どられているのが特徴。大きいものは体長1mにまで成長し、大鯛などと呼ばれることも有る。体が平たいことやピンク色でめでたいなどの理由から「タイ」と呼ばれるようになった。30~45cm程度のものは非常に美しいピンク色をしていることが多いが、大型になると体色はやや黒ずんでいく。幼魚のうちは、体側に不明瞭な横縞が5本程度並ぶ。尾びれは大きく、歯も鋭い犬歯を持つ。胸びれは比較的長い。

食味

さくら鯛の異名があるように、春の乗っ込みのシーズンが旬。産卵前の桜が咲く季節に取れるものを「さくら鯛」や、「上り鯛」と呼んで、特に珍重するのは脂が乗って美味しいからでも有る。産卵を終えたマダイは「麦わら鯛」と呼ばれ、痩せて味も良くないので、この季節のものだけ好まれない。マダイは味のバランスがよく、高度不飽和脂肪酸が少ないので変質しにくいといわれている。刺身はもちろん塩焼きから潮汁、あら炊きやみそ漬け、鯛めしに鯛茶漬け、鯛ちりと、どんな料理にも向く万能な魚である。脂質が少なく、タンパク質の多い身は血合いが赤く、熱を通しても硬くならない。35~40cm程度の大きさのマダイが一番美味しく、大きすぎるものは大味になるとされる。 皮の下に甘み、旨味が有るので、皮を取らずに霜皮造りの刺身にして食べると皮目の味わいも楽しむことができる。

釣種

釣り船,磯,投げ,防波堤,海釣り公園,釣り堀,筏・カセ,ボート,ソルトウォータールアーフィッシング

釣場

外洋,沖合,内湾,砂地,岩礁,防波堤,河口

生息域

南日本,北日本,日本海,瀬戸内海,東シナ海 ,琉球列島