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最新攻略コラム

2012年1月5日

黒鯛道2、釣りのセンス。

釣りの実力者はチヌが多く活性が高い時には圧倒的な数を釣り上げ、数が少なく活性が低く他の釣り人の釣果がない時でも一枚を仕留めることができるときがあります。
 
同じ時期から落とし込み釣りを始めていても、3年、5年と経つうちに、Aさんは二桁、Bさんは1~2枚といった釣果の差が、日常的になることがあります。

真冬の一枚

なにが原因で実力に差がつくのでしょう ?
 
釣技の差や、ポイント選びなど基本的には釣りの経験が長いほど、いろいろな知識や技術が身につくのですが、それでは、経験=実力かと問われればそうではありません。
 
では何が重要なのでしょう? 
 
確実に言えることは、釣りに対して明確な目標を設定し継続的な情熱を持ち続けることのできる人は釣技も進歩して実力も身につくということです。釣れても釣れなくても、情熱を傾けて集中して釣りをしていると、何故釣れたのか、何故釣れなかったのかが見えてきます。釣れた原因、釣れなかった原因を自分なりに分析して、次の釣行に活かすことが大切です。堤防にいる誰もが釣れていない時ほど心を熱く、一枚を目標に、人がやっていないことを試していくことこそ、重要ではないかと思います。
 
冬の堤防で、一日に1回あるかないかであろうアタリを信じて、丁寧に意識を集中しながら釣ることで、次のステージに進めるのです。

クラブ員の宮本さんと大型のチヌ

黒鯛人のクラブ員のなかの落とし込み釣りの実力者たちには、いくつかの共通点があります。
 
前述したように落とし込み釣りの実力者になるための肝心は、常に目標を持ち継続的な情熱を持ち続け、どんなときでも決して諦めないという心得。釣果がなかったときも、その原因を分析して次回の釣行時にその解決策を試してみるという姿勢。釣れなかった原因を決して他のせいにせず、自分が出来ることが、他になかったか反省する謙虚さ。日常生活においても釣りに役立つものや道具があると、すぐに取り入れるスピード感や柔軟性も大切です。こうしていくうちにいろいろな状況下での釣りの感、センスというべきものが身についていきます。
 
自然状況は一度として同じ状況はないのですが、過去の経験を積み重ねて想像力を発揮してその日の釣り方を判断します。黒鯛の立場になって、どうすれば違和感なくアタリを創っていくことができるかを考えることが重要です。
 
私が神戸・黒鯛人を創設したときの目標は、どんな時でもどんな場所でもそこにチヌがいる限り一枚釣り上げるということでした。黒鯛人には多彩な個性をもった釣人が多く在籍しています。あるクラブ員は、ホームの七防では多くの釣果を上げるのですが、場所が変わるとあまり釣れない。又、あるクラブ員はある時期には抜きん出た釣果を上げるが、他の季節ではいまひとつ。まぁこれが普通なのだと思いますが、何人かの精鋭たちは、どこへ行っても、どの時期でも確実に釣果を得ることができるのです。
 
これこそが、私が理想とした「黒鯛人」でした。
 
次回は黒鯛道 3、落とし込み釣りの道具について述べたいと思います。

野島海津クラブの方たちと