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2015年7月9日

黒鯛道86 「茅渟の海、四方山話」、その8、エサの考察、Ⅰ

落とし込み釣りのエサは多種にわたります。
 
各地域によってチヌが捕食しているものが違うとともに、時期によっても変化します。
 
長い間、チヌを釣っていて思うことは、日本の中で普遍性の高いチヌのエサというのは、いくつかあるということです。
 
その代表にイガイ(カラス貝)、フジツボ、カニ、エビなどを上げることができます。
 
 
イガイはもともと、明治時代にタンカーなどのバラスト水に混じって、地中海あたりから日本に入ってきたようです。
 
生息地域も全国に広く生息していますが、場所によっては全くイガイがついていないところも数多く存在します。
 
落とし込みのエサは、その時期、その堤防に着生している生物が一番だとは、よく言われることです。
 
基本は確かにその通りだと思いますが、地方に行って全くイガイがついていない堤防でも、イガイのエサに、チヌはかなり反応することが多いのです。
 
これまでの経験から活性の高い時期には全国的に見ても、チヌはイガイを主食としているのがよく分かります。
 
その時期、その場所にイガイが生息していなくても、チヌは経験からか、本能からかイガイを好んで捕食するようです。
 
6月から7月にかけて、大型の真鯛をターゲットに落とし込み釣りで狙うことが多いのですが、メインのエサとしてイガイを使用します。
 
70~80cmの大型の真鯛は、6~7cm前後のイガイを主食としているのです。
 
大型のイガイを何粒か針に掛けるか、ダンゴにして落としていきます。
 
パワーにかけてはチヌの何倍もあるとおもわれる石鯛も、落とし込み釣りのターゲットになります。
 
瀬戸内海の石鯛も雑食性なので、小型のヒトデ、フジツボ、ボケ、クモガニ、タンクガニ、イワガニなどを捕食しますが、活性が高くなるとイガイに一番反応することが多いのです。
 
イガイのダンゴをメインのエサで落とし込んでいくと、一気にもっていくことがあります。
 
次回は、黒鯛道87 「茅渟の海、四方山話」、その8、エサの考察、Ⅱ。を予定しています。