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2015年4月23日

黒鯛道81 「茅渟の海、四方山話」、その3、大会のタックル

落とし込み釣りの大会が開催されるのは、3月から10月くらいまでの時期ですが、例年、6~7月にかけて大会の開催が集中します。
 
やはり、梅雨入りから梅雨明けがチヌ落とし込み釣りの盛期と言えるからでしょう。
 
時期に応じたタックルの選択は、使用するエサとともに重要な要素となります。
 
タックルの選択を誤ると、釣果につながらないことも多いのです。
 
タックルの選択の基本的な考え方は、まず、目印を使った落とし込み釣りか、ヘチ釣りかで大きく分かれます。
 
一年中、目印を使う方はその前提で竿、目印、リール、道糸、ハリス、針などを選択することになります。
 
ヘチ釣りで通す方も同じです。
 
いろいろな落とし込みのスタイルがあってしかるべきと考えますが、私の場合は、その時期、その場所に合った最強の釣り方を常に頭に描きながら、ヘチか目印かを考えていきます。
 
一般的に上層の釣りが中心になるときは、目印。
 
タナが一定でないときはヘチ釣りを選択するのは基本ですが、大会になるとそのときの戦術によって、逆の釣り方を意識的にすることもあります。
 
他の釣り人が上層を中心に攻めているときに、自分だけ中層から底を意識したタックルで釣ることはよくあることです。
 
大会でのタックルの選択は、当然のことながら、当日の大会での攻め方をしっかりと頭に描いてから、そのためのタックルを決めていきます。
 
例えば、大会が沖の一文字堤防の場合、まず自分は灯台周りのコバの上層を探ってから、外向きの見えチヌ狙いでやはり上層を探り、次に内側の底近くを攻めていく・・
 
というように、具体的に当日の釣り方を頭に描くと、自然にエサやタックルも決まっていきます。
 
かなり繊細に釣り方を考えれば、一般的な釣り方から一歩進んだ、自分独自の釣り方を体得することが可能になります。
 
他の落とし込み師と同じ意識で釣りをしても、大会で上位入賞を狙うことは、難しいでしょう。
 
次回は、黒鯛道82 「茅渟の海、四方山話」、その4を予定しています。