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2015年4月9日

黒鯛道80 「茅渟の海、四方山話」、落とし込み釣りの大会、その2。

過去、多くの大会に参加することによって落とし込み釣りについて、いろいろと勉強できることが数多くありました。
 
そのうちの一つに大会の下見釣行の認識があります。
 
大会で優勝を狙うためには、その時どきの大会場所の状況を掴んでおく必要があるのですが、下見の認識を誤ると大会で本来の実力を発揮できないことが多くあります。
 
下見をするときに重要なのは、エサの種別、釣れる場所、タナ、潮時による釣れる場所とタナの確認などですが、重要なのは大会の時間によるチヌの動きを予測、予想することです。
 
朝一番から始まる大会が多いのですが、チヌの動きは堤防に多くの釣り人が到着してから終了するまで、いろいろな動き方をすると考えられます。
 
その日の状況にもよりますが、チヌが人の気配を感じにくい場合(曇りや雨、風も吹いて堤防際がざわつくような時)は、大会開始が満潮に近い時、かなり上層に浮いていることが考えられますので、視力の良い方は高い堤防なら、チヌの影をさがして見えチヌを釣ることが可能になります。
 
天気も良く、ベタ凪の海ならチヌは多くの釣り人の気配を即座に感じて、際から離れるか、下に落ちて行きますので、人の気配を感じられる前に上ダナにいるやる気のあるチヌを釣らなくてはなりません。
 
平日、釣り人が少ないときに驚く程、数多く釣る熟練の落とし込み師も、大会に出るとほとんど釣果が無いときがよくあります。
 
平日、釣り人の少ない状況でチヌがあまり警戒していない状況と、大会で何十人もの釣り人がなんらかのシグナルをチヌに送って警戒されるのとでは、状況が全く違うからです。
 
大会は、チヌの動きと釣り人の動きを読むことが、その肝心となります。
 
下見でエサの種別、潮時によるタナの変化を認識するのは良いのですが、多くのチヌを釣り上げてしまうと、釣れた場所を必要以上に拘わることになり、柔軟性のある釣りができなくなり、チャンスを逃してしまうことが多いのです。
 
下見で数多く釣るのはやめましょう。
 
同じ場所で何日も続けて釣れることなど、ほとんどないのです。
 
一文字堤防のチヌは釣り人とともに常に動いているのです。
 
 
次回は、黒鯛道81 「茅渟の海、四方山話」、その3を予定しています。