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2015年2月26日

黒鯛道77 「茅渟の海、釣行記」 その21、番外編 道糸の可能性Ⅱ。

ナイロン糸を道糸に使うメリットは、その柔軟性からチヌを暴れさせずに釣り上げたい時に使用することができます。
 
が、なんといっても同じタックルにおいて、より細いハリスを使えるというメリットが大きいです。
 

一方で、一般的なナイロン糸は吸水率が25%前後あり、釣りを始めてしばらくすると、水分を吸い本来の性能を発揮できなくなります。
 
又、水分を吸った糸は竿にベタつきやすくなり、道糸をスムーズに送っていくことが難しくなったりします。
 
 
最近開発されたナイロン糸は、吸水率が5%というものがあり、これを落とし込み釣りに使うと、ナイロンの特性をほぼ生かしつつ、竿へのベタつきも軽減するということが可能になります。
 
 
フロロカーボンの糸は比重も高く、糸自身に重みもあります。

吸水率もほぼ0%なので、水分によるベタつきも最小限ですみます。
 
一般的には落とし込み釣りで道糸として使われることがないのは、糸を濃色につくることが難しく、それゆえ視認性が低いのですが、近年開発されたフロロカーボンは、オレンジの濃い色で製造することが可能になり、普通のナイロン、PEと同じく高い視認性を持つことができるようになりました。
 
比重も1.78と高いため、糸に自重があり、風や波に負けずエサを落としていけますし、なによりも竿へのベタつきが少なく、ストレスの少ない落とし込み釣りが可能になります。
 
高比重を生かして、軽いオモリで前にエサを飛ばすことも容易になります。
 
ただ、フロロ特有の糸のささくれが、使用するとともにでてきますので、何回か使ったら切り捨てて新しい部分を使うということが必要です。
 
 
これらの糸は現在開発中ですが、企画の段階で私も加わってテストをしていますので、かなり期待が持てると思います。
 
今年中には釣具店で落とし込み、ヘチ専用糸として発売予定です。
 
 
次回は、黒鯛道78 「茅渟の海、釣行記」 その22、番外編 道糸の可能性 Ⅲ。を予定しています。