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2014年9月25日

黒鯛道67 「茅渟の海、釣行記」 その11、番外編 濁りを釣る。

落とし込み釣りの基本的な攻略法に、濁りを釣るということがあります。
 
潮の澄み方は場所や季節によっても異なります。
 
常に潮が澄み気味で魚が見えている場所であっても、雨が入ったり、風が当たったり、潮の流れが変わったりして潮が濁ることがあります。
 
特に湾内の沖堤防や川筋の河口、テトラ帯においては、雨や風の影響で潮が透けたり濁りが入ったりすることが多いのですが、潮の濁りはチヌの警戒心を解き、食い気を本能的に促進する重要な要素になります。
 

濁りを人工的に作り、チヌを引き寄せて釣るやり方は、イカダ釣り、紀州釣り、海岸のニゴリ釣りなど数多くあります。
 
以前、阪神大震災の年に震災後初めてホームの神戸七防に渡ったとき、堤防は全体的に1.5mほど沈んでいてその補修工事が始まった時でした。(たしか5月の連休だったと思います。)
 
堤防は工事のためセメントなどがケーソンの際に置かれていたのですが、小雨が降り出してそのセメントが、所々雨で流れ出していました。
 
そのときはパラパラとは釣れていましたが、セメントが流れ出しているところに来るとチヌが入れ食いになりました。
 
 
南港の新日鉄テトラで前打ち大会の決勝が行われていた時、潮は前日の北よりの風の影響でかなり澄んでいて、チヌの喰いもイマイチだったのですが、沖からニゴリの入った潮がテトラに当たってきた途端、チヌが掛かりだしたのです。
 
濁りを見ることはチヌの活性を見ることにつながります。
 
 
夢洲のスリットの面でも場所によってかなり濁り方が違うことが多いのですが、微妙な濁り方を判断することは、その時の釣果に差をつけることになるでしょう。
 
 
次回は、黒鯛道69 「茅渟の海、釣行記」 その12、番外編 待ち釣り。を予定しています。