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最新攻略コラム

2012年3月22日

黒鯛道7、アタリを創る。

アタリはチヌがエサを喰うその瞬間をさしています。基本的にタナでのアタリはどんなエサでも即アワセが原則となりますが、当然のことですがチヌがエサを喰わないとアタリは出ません。逆に言うとアタリが出るようにチヌにエサを喰わすように落とし込んでいき、アタリをとるのが肝心となります。
 
落とし込み釣りのアタリのとり方は、その釣り方によって異なります。大別しますと目印を使ってアタリをとる落とし込み釣りと、主に道糸の変化でアタリをとるヘチ釣りがあります。

関東を発祥の地とするヘチ釣りと名古屋、関西を中心とする目印釣りは、当初各地の堤防の高さによって、それぞれの釣り方が生まれました。
 
低い堤防が多い関東では、水面に落ちていく道糸の変化が目の前で分かるので、糸の変化によって当たりが見えるのです。一方で名古屋、関西の堤防の外向きは高い堤防が多く、糸の変化だけではアタリが分かりにくかったので、目印釣りという独特の釣法がうまれました。 

現在では、それぞれの釣り方は全国に広がりをみせています。私も20年ほど前から関西でヘチ釣りを中心にして、目印釣りも併せて落とし込みを楽しんでいます。
二つの釣法は、アタリのとりかたが違うというだけではなく、エサの食わせ方も違っています。状況に合わせて使い分けるのです。一般的に喰いが渋いときや、上層にチヌが多いときは、目印を使ってゆっくりとエサを落として喰わせます。
 
ヘチ釣りのアタリのとり方は多彩です。基本は道糸の変化をとりますが、穂先でとるさわりや押さえ込みのアタリ、手元にコツッとくる音をとるアタリや、手元に感じる一瞬の重みアタリなどがあります。
。タナや場所を選ばないという点で、私はヘチ釣りが基本となる釣りをしています。ヘチ釣りでのアタリの取り方は、目印釣りに比べると変化に富んでいるといえるでしょう。
 
夏から秋にかけて、チヌの喰いの状況によってはより優位にアタリを創るとことができる目印を使用した釣りでは、基本的に目印の変化を目で捉えてアタリを確認します。タナで言うと一般的には2ヒロ~2ヒロ半ぐらいまでのアタリとなります。それ以上のタナは、ヘチ釣りと同じアタリの取り方をします。
 
竿を伝わってくる手元の音や重みなどの変化は、竿に使用する部材(一般にカーボン素材)の種別によっても変わってきます。一般的にはガイドの数が多くなると感度は上がりますが、重量が増えるためその分、感度は下がります。チタンのSICガイドは重量が約4割ほど軽くなり、感度は上がりますのでその分有利となるでしょう。
 
チヌの活性が高いときには、チューブラ穂先でチタンガイドのヘチ竿も強力な武器となることがあります。コツッコツッといった独特のアタリを体験できるかもしれません。
私も穂先はチタンガイドに改良して使っていますが、難点は少々価格が高いということでしょう。
 
最近ではDブランドのスーパーメタルトップを使ったヘチ竿なども、非常に感度が良いようです。

次回は黒鯛道8 「気配」を予定しています。