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2013年2月28日

黒鯛道29 「冬場の落とし込み釣り」その3

1号~1.5号(ガン玉ではありません。)のオモリをつけて、仕掛けは胴付き1本針でエダスを20cm強とり、地エビをエサに神戸七防、ポーアイ北公園や大阪南港などの冬の底釣りを何年間かしていました。竿はヘチ竿や落とし込み竿を使い、際底だけでなく10mほど先の前も探っていました。
 
エビエサなのでマチヌだけではなく、キビレ、ハネ、ガシラ、メバル、アブラメなども釣れました。何年かしていると、どの時期にどの場所にどんな魚が集まっているのかがわかりました。船が停泊している船底の下でアブラメのポンが何匹も釣れたこともありました。アタリの出方もいろいろなパターンがありましたが、一番多かったのは着底してすぐ、穂先に前アタリが一瞬出て、そのままグーンと持っていくアタリが多かったです。もちろん、非常に微妙なアタリしか出なかったこともありました。
 
現在の前打ち釣りで使うオモリと比べるとだいぶ重いように感じましたが、10m以上の水深でも張りを維持しながらアタリを感じることの重要性がわかりました。
 
この時の経験は、その後の私の落とし込み釣りの可能性を広げてくれるものとなりました。脈釣りの一種である前打ち釣りの、底をピンポイントにどう攻めていくか、アタリをどうとっていくかという答えを経験で得ることができました。
 
ガン玉の5Bぐらいを使い、10m以上の深場を攻めていくと中層のタナや底から1ヒロ手前、底でアタリが多いことも学習できました。落とし込み釣りで10m以上の深場を狙うという釣り方は、ほとんど一般的ではなかったのですが逆に今まで落とし込み師が狙わなかったポイントも開拓することができました。
 
冬の落とし込みだけではなく、春先から初夏にかけても有効な釣り方になりました。数年前ある大会の予選で、誰も狙っていない大阪北港のサンバシのパイル鋼管の根元をピンポイントで狙い、年無しを釣り上げました。潮がきいていて底をとるまでに糸は9ヒロ近く出ていきました。アタリがあったのは8ヒロ強。エサはパイプ、僅かに穂先にアタリが出たのです。
 
次回は 黒鯛道30 「冬場の落とし込み釣り」その4 を予定しています。